Fly me to the Moon

ってタイトル付けて記事書いてしまった(ついに)

宝塚どこに泊まればいいの問題

こんにちは!

初めての贔屓が宝塚歌劇団をご卒業されてからやっと2週間が経過しようとしている今、明らかに今じゃなくていい記事を書きたくなってしまいました。

それが『宝塚どこに泊まればいいの問題』です。

 

わたしは関東在住で、初めて宝塚大劇場に行ったのは2018年月組エリザベート上演時でした。以降「で、宝塚どこで泊まればいいの?」という問題に解が見つからないままこのような節目を迎えましたが、土地勘のない人間がまず困る宿選びの実録をお届けします。

 

宿選びと一言に言っても、何を重視しているかで選択肢は全く違ってくると思いますので、以下にわたしの宿選びのポイントを記述します。(似たポイントが多ければ、この記事は参考になるかもしれません)

・目的地への近さ

・最寄り駅から迷わないこと

・アクセスは乗り換えが少ないこと

・湯舟には浸かりたい(なので阪急のレム系が除外になってしまいます)

・お手頃価格であること

最後の点に関しては、2020年初頭から続くコロナ禍によってホテルの価格帯が大きく変動し、ハイクラスほど従前からは大きい値下げ幅になる一方で、集客を見込むことができた宝塚大劇場周辺のホテルではあまり価格帯の変動は見られませんでした。

そういった特殊事情も含みますので、この記事が5年後10年後に読まれている場合はお役に立てないかとは思いますが、実用記事というよりは旅行記としてご覧ください。

 

宝塚ホテル

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初心者の憧れ、宝塚ホテル。月組の元組長である憧花ゆりのさんが支配人でいらっしゃるので、運がよければお目にかかることもできます。

2020年に移転開業したばかりなので、どこもかしこも綺麗です。やたらシャンデリアがある。お部屋に続く廊下の絨毯の柄は、花組月組雪組星組宙組・専科の各モチーフが隠されていますよ。吹き抜けロビーの2階には、宝塚歌劇の衣装や小物・舞台写真が展示されていて、宿泊者以外も見ることができます。

シングルのお部屋は少々手狭ではありますが、バス・トイレがセパレートでバスタブが大きめなのがわたしには嬉しい点です。テレビではスカイステージが視聴可能で、タカラヅカオンデマンドで配信の番組も無料で見られます!価格帯は、定宿とするには少しお高いと感じます。

一番の利点は、近いところ。正真正銘、宝塚大劇場のすぐ隣です。わたしは幕間休憩にホテルの自室に戻っていました。マチネとソワレを連続観劇をするときも、一旦お部屋に戻って仮眠することもできます。ギリギリまで体力を温存したいソルジャーにとっての兵舎(※私見です)。

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旧宝塚ホテル(閉業)

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今はすでに解体されてしまった旧宝塚ホテル、開業は1926年(大正15年)でした。宝塚大劇場最寄りの宝塚駅の隣、宝塚南口駅に立地していました。宝塚大劇場から旧宝塚ホテルに徒歩で行くためには、武庫川に架かる長い橋を渡らなければいけませんでした。天候が悪いとちょっと大変。でもサンドイッチで有名なルマンの宝塚南口本店が近いので、買い出しに行けばお手頃でお腹いっぱいの朝ごはんに。

施設の古さは否めないものの、もはや完全に味になっていました。クラシックという上等な感じではなく(いい意味で)、ずっとここにあって、ずっと誰かがいたんだなぁと思わせてくれる佇まいでした。増改築が繰り返されたようで、場所によってさまざまな時代を見ることができました。お部屋の備品の年季の入った花柄プリントのごみ箱が印象に残りすぎています。あの場所に行くのに、間に合ってよかったな。

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宝塚ワシントンホテル

ごく普通のビジネスホテルではあるものの、宝塚駅前という立地と価格帯のバランスが取れていて非常に使い勝手がいいホテルです。ただし、当然ながら公演中は満室になりがちです。スカイステージが視聴可能。シャンゼリゼ(レストラン)の和朝食が好きでよくいただきました。甘いものよりしょっぱいもの、パンよりごはん派のわたしにとって、宝塚周辺での朝食はなかなか選択肢が無かったので、たいへんお世話になりました。

 

さて、土地勘のない初心者はここからが問題です。コロナ禍においてはともかく、それ以前は上記のホテルは基本的には既に予約が取れなくなっていることが多かったです。次に候補に挙がるのはホテル若水でしょうが、一人旅しかしないわたしにとっては選択肢となりませんでした。

 

レディースホテル プチハウス

手塚治虫記念館方面のその先にあるたぶん通の宿。このへんにエンジェルラブがあるのね!と知ったり。安価ですが基本的に相部屋なので、一人が好きなわたしは以前は選択肢にありませんでした。コロナ禍中では、二人一室のところ一人一室(ツインに一人で泊まるイメージ)で予約受付をされていたので、最後の最後に白いお洋服で泊まらせていただきました。

ホテルというよりは単身者向け賃貸物件っぽい内装ですが、お部屋にトイレもバスもありましたので特に不自由なく過ごすことができました。パジャマは持参が必要です。ベッドはさすがに狭くて硬かったので、眠れるかな?と心配しましたが、疲れきっていたため即寝ました。

宝塚千秋楽の翌日チェックアウトをお願いすると「良いご卒業でしたか?」と声をかけていただきました。そのときに「はい!」と心から言えたことが、本当に幸せに思い出されます。さすが通の宿。

 

三田ホテルメルクス

宝塚駅から電車で一本の三田駅にあるホテル。初めて行ったときは、宝塚駅から一気に山奥に連れていかれる驚愕の車窓からの風景で、何かの間違いかと思いました。三田駅周辺にはショッピングモールもありますし、怖がらなくて大丈夫です。

宿泊施設の規模としては大きいですが一般的なビジネスホテルです。価格帯は少し割高に感じました。スカイステージ視聴可能なお部屋が選べます。なお、関東圏の人は最初「ミタ」と読んでしまうと思いますが「サンダ」です。

 

ホテルプラザオーサカ

向かう先は三田駅ではないのか?と思ったわたしはなぜか十三駅に降り立ちました。宝塚駅から西宮北口駅乗り換えで5駅。えっ遠くない?と思われた方正解です。ただ、わたしにはわからなかった。

三田ホテルメルクスよりも少しだけ安い価格帯、こちらも宿泊施設としての規模は大きいですが一般的なビジネスホテルです。そんなことより十三駅前の雑然とした感じがすごい。このホテルにたどり着くためにラブホ街を抜けなければならないこともあり、夜遅くなってから歩くのは結構怖かったです。少なくとも宝塚歌劇を観た後に歩きたいルートではなかった。でもそれを別とすれば、十三駅前のあの感じはすごく興味がある雰囲気です。

 

ホテルユニゾ大阪梅田

宝塚駅から梅田まで30分強ということは、梅田でホテルを探せばいいのでは?とようやく気付きました。梅田はホテル激戦区ですので、わたしが絞り込んだのは以下のポイントです。

・チェックアウト時間が遅いほうが良い

・大阪梅田駅(阪急)からのアクセスがわかりやすい

梅田芸術劇場へは過去何度か泊まりで行ったことがあったので、梅芸方面だけはなんとなくわかります。そのときに利用していたのは、ホテルビナリオ梅田やハートンホテル北梅田でした。

上記条件で絞り込むとこちらのホテルが候補に上がります。そして立地を考えるとコストパフォーマンス的には最上位レベルだと思います。つまりとても安い。外観とロビーが綺麗ですがお部屋はごく一般的なビジネスホテルです。チェックアウトが12時なのが嬉しい。常宿にしたいくらいでしたが、わたしが泊まったお部屋のバスルームに若干においがあり、お風呂でゆっくりしたいのでそこがマイナスポイントでした。

お隣にあるcafeゆう梅田店は、落ち着いた雰囲気で軽食もあり、梅芸周辺のカフェが混み合っているときでもあまり影響がない穴場です。(↓こちらはcafeゆう梅田店)

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名鉄イン 新大阪駅東口

正解は本当に梅田なのか?と謎の探究心を持ったわたしです。新幹線を使う場合、新大阪駅ですぐ荷物を預けることができれば最短かつ身軽に宝塚へ向かえることを期待してホテルを探しました。なので、探す条件は駅から近いこと。

こちらのホテルは2020年にオープンしたばかりで、お部屋の内装もデザイナーズと冠していて相応のスタイリッシュさ。とても快適でした。そして駅からとても近いので、新幹線から降りてホテルで荷物を預けてサッとJR在来線で宝塚へ向かうというオペレーションが淀みなく実行できました。便利なので複数回利用しました。

意外に心底助かった点は、新大阪駅在来線の駅ナカにあるエキマルシェ。(わたしが利用したときは、改札外のエキマルシェは開業前〜休業中でした)利用した時期は大阪の緊急事態宣言の要請内容がとても厳しく、飲食店はまず休業中でした。兵庫県も同様で、宝塚阪急百貨店も18時閉店でした。なので、15:30の回を観終わった時点で食べるものを買える場所がほぼコンビニに限定されていましたが、新大阪駅エキマルシェのうちお惣菜・お弁当の店舗が20時まで営業してくれていたおかげで美味しい食べ物を買うことができました。

帰路もホテルで預けていた荷物を受け取って新幹線に飛び乗れば良かったので本当に利便性抜群。新幹線ユーザーでお値段と折り合いがつけばとてもおすすめです。

 

ホテル阪急レスパイア大阪

予約サイトを見ていてふと気付く。ビジネスホテルの価格帯と、一部のハイクラスに分類されるホテルの価格帯が接近している。1,000円でも、500円でもとにかく安く!という方へはおすすめできませんが、ビジホ価格にちょっと上乗せして気分良く過ごせるならそれがいいなぁと、まぁこんなに関西との間で反復横跳びするのもこれが最後だしという気持ちもあって選んだホテル阪急レスパイア大阪。

宝塚歌劇を観て阪急系列のホテルに帰ると満足度が上がる(ような気がする)。梅田で宿に迷うなら阪急にお金を落とそう。阪急を意識するようになったら一人前です(何の?)。

 

番外編(東京宝塚劇場)周辺のホテル

帝国ホテル、レム日比谷、ザ・ペニンシュラ東京、THE GATE HOTEL 東京 by HULIC、ただ単に近さを競うとこの辺りなんですが、レム日比谷以外はこの、お手軽さとかけ離れた、この……。もちろん、新橋方面銀座方面にはいくらでもホテルはあるものの、わたしが求める機能は「隙間時間にすぐ帰って休憩できる」なのです。(コロナ禍の現在では「カフェで時間をつぶす」のもリスクなので…)

今回東京千秋楽に合わせて泊まったのはTHE GATE HOTEL 東京 by HULICでした。さすがにお手頃とは言えませんがお得ではある価格帯になっていたので、こんな時代でもなければ一生宿泊することも無いしと利用させていただきました。宿泊中、何するにも部屋を歩き回らなきゃいけないなぁと思っていたのですが、よく考えたらわたしが住んでる部屋より広かった。キングベッドをご用意いただいていたので、庶民らしく横に使って寝ました。

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本当に快適で楽しかったし、やはり劇場が近くてとても便利でした。でもフロントのあるロビーラウンジのお客さんがおしなべてウェイだったのでビビっていました。

 

 

ホテルをセットにして観劇すると、日常生活から完全に切り離されるので開放感がありますよね。わたしは観劇後、特に何もせず、幸せだな〜って一人で気持ちを抱きしめている時間が大好きです。